2025年10月9日~10月11日営業職男性
- ※所属部署は研修時のものです。
伝統に触れ、近代化を知る。
この度の研修で、伝統的な手作業を守る蔵の現場と、近代化・機械化を進める大規模な蒸留所の両面を体験でき、製造現場の多様性と職人の技、技術革新の両立を肌で感じることができました。
初日は、花渡川蒸留所「明治蔵」を訪問し、二次仕込みの実務に加わりました。明治時代から続く蔵の風情の中で、蒸した芋を粉砕し桶に詰めて台車で運搬、一次もろみのタンクへ投入して櫂入れを行うという2つの作業を体験しました。仕込む芋は計4.5トンで、50kg入りの桶を2つずつ運び合計45往復に及ぶ重労働となり、櫂入れは投入量が増すにつれて次第に重くなりました。作業を通じて職人さんらが日々手作業で行っている工程の大変さを知り、薩摩焼酎造りの歴史を身もって感じることができ、伝統技術を守る職人の姿勢に深く感銘を受けました。
櫂入れ作業
芋の運搬作業
2日目は午前にウイスキー専用の火の神蒸留所、午後は規模の大きい頴娃蒸留所を見学しました。火の神蒸留所はウイスキーのみを製造する蒸留所となっています。モルトウイスキーを製造するポットスチルの単式蒸留器とグレーンウイスキーを製造する連続式蒸留器両方の製造設備、樽貯蔵庫に加え、国内でも数か所しかない樽工房を同敷地内に備えた世界的にも珍しい蒸留所です。樽工房では、鏡板を外して内面を削り焼き直す“再活性化”作業や、割れた樽材の交換など専門的な修理が行われ、日本にわずか60名ほどしかいないとされる樽職人のうち3名が在籍されており、その高度な技術を見ることができました。
火の神蒸留所の単式蒸留器(ポットスチル)
チャーリング
頴娃蒸留所は薩摩酒造さんの蒸留所で一番規模が大きく、製造工程の大部分が機械化されています。1日目に手作業を経験したからこそ、従来の手作業と対照的な近代的オペレーションを実感することができました。中でも芋の選別工程にAIを導入している点は革新的で、機械と人の協働により効率と品質管理が図られていることに感心しました。
本研修を通じて、昔ながらの手仕事が生む味わいと、それを支える人の想いを直接体験すると同時に、技術革新がもたらす効率化・ウイスキー作りなど将来への展望を目の当たりにしました。今回学んだことを活かし、今後の営業活動に努めてまいります。