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イタリア研修(2019年)

2019年9月9日~9月14日営業職男性

  • 所属部署は研修時のものです。

世界が認めるワイナリー3社を訪問し、高品質のワケがよくわかった!!

2019年9月9日~9月14日に、イタリアワイナリー訪問研修に参加させて頂きました。

現地では、全日程を通して天候が良く、暑いくらいに日差しが照りつける快晴という幸運に恵まれました。

初日、訪問したキアーリ社は、当社輸入のランブルスコ「デル・オーロ」を生産しているメーカーで、所在しているエミリア・ロマーニャ州で最古のランブルスコ生産者。全て自社畑栽培で、1回の発酵でランブルスコを造る「アンチェストラーレ方式」を採用、非常に品質の高い造りを行っていました。ランブルスコの甘さである糖はブドウの糖のみで、タンク内二次発酵は30-40日間と長い期間をかけて発酵させ、滑らかな泡が溶け込んだ高品質なワインを造っておりました。ワインの味は非常にクリアで飲みやすく、ワイン初心者にもお勧めできると感じました。中心都市のボローニャは「美食の街」と知られておりますが、現地のレストランや日常的なスーパー訪問を通じ、食とワイン文化が根付いていることを感じることができました。

2日目はトレンティーノ=アルト・アディジェ州のメッツァコロナ社へ向かいました。メッツァコロナ社はイタリアの中でも5位の生産量を誇る大手メーカー。地理的にはアルプス山脈に程近く、冷涼な気候の地区であるものの、近くのイタリア最大の湖であるガルダ湖が、日中、湖面に熱を蓄えることにより、メルロなどの品種も栽培が可能になっております。黒ブドウの「テロルデゴ」など100%土着品種に加えて、国際品種も数多く栽培されておりました。個人的には「ピノ・グリージョ」や「ミュラートゥルガウ」など、トレンティーノの中でも標高の高く、冷涼な地域で栽培される品種が、特別で非常に美味しく感じました。工場は常に清潔で、質の良い商品が生まれるはずだと思いました。

最終日はヴェネチアから1時間ほどの距離にあるトレヴィーゾ県にあるボッテガ社を訪問しました。ボッテガ社は現在の社長であるサンドロ・ボッテガ氏の父が創立し、もとはグラッパ専門のメーカーでした。ガラス職人が手作りでボトルを作ったり、専門のデザイナーがボトルやラベルをデザインしたりと、外見にも重きを置く現代的な印象を受けました。一方、ワイン造りは丁寧で、丘陵地帯のDOCG規格ブドウを使用する、フレッシュローテーションのために大きなタンクは置かない、真空の状態で瓶詰めが出来る窒素型充填機を使用してフレッシュな状態を保つなど、品質にも非常にこだわっておりました。

今回の研修では、時間の限られた中、3社ものワイナリーを訪問させて頂くことが出来ました。生産者との意見交換に割く時間はあまり多くありませんでしたが、いずれのワイナリーも、まずは品質第一に、常により良い商品を生産していこうという意識が感じられました。イタリアでは日本とは違い、ワインが日常に根付いており、消費量もエリアによりますが、10倍に近い差があります。勿論、生産者も数多く存在する中で、今回訪れたメーカーは、いずれも自社の特徴に自信持って製造を行っておりました。その特徴のあるワインに対する想いを国内の販売先に伝えていきたいと感じます。そして、イタリアのようにワインが生活の一部であるような環境を作っていくことも、これからの仕事と思います。その為には、今回訪れたワイナリーの商品を拡売していくことは勿論、ワインを販売しやすい売り場、お客様にご購入頂ける売り場の提案により一層力を注いでいきたいと思います。