- F.O
- 長年、酒と食のマーケットに向き合ってきて、いま感じるのは、私が入社した約30年前に比べると、市場が細分化され、商品アイテムが非常に増えたということ。また、商品のライフサイクルも年々短くなっています。
- R.D
- その通りですね。特に大手メーカーは多くの新商品を出すようになり、市場にモノが溢れかえっている状態。そのためヒット商品が生まれにくいし、ヒットしてもすぐに飽きられてしまう。
- F.O
- 昔は“尖った”商品は市場に受け入れられず、マスの消費者に満遍なく受け入れられる商品が求められていましたが、いまはむしろ、しっかり対象顧客層を絞り込んだ“尖った”ものがほしいという需要が高くなっています。
- R.D
- だからこそ、幅広いメーカーと、全国各地のさまざまな業態の得意先、さらにユーザーとの架け橋となる日酒販の必要性は高まっているとも思っています。たとえば、大手と比べて資金力は低いが、素晴らしい技術を持つ中小メーカーに、得意先が日々実感しているリアルな思いやニーズを提供することで、“尖った”商品の開発につなげてもらう。そこに日酒販の役割があると思います。