Interview 02
社員インタビュー

食と酒の知識を活かした提案で、 中食企業の成長に貢献していく

流通本部 営業部
営業職 Y.K
2017年入社/医療保健学部卒

元々食に興味があり、大学では栄養士の資格を取得。食品系の会社を志望するなか、メーカーとは違い、自社の製品だけでなく、あらゆる酒・食のメーカーの製品に幅広く関われる点に魅力を感じたのが日酒販。会社説明会でお酒の試飲などもあり、面白い会社だと思ったことが決め手となり入社した。

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

現在の仕事内容について
お弁当やデザートを製造する中食企業へ向けて、
“売れる“メニューを実現する調理用のお酒を提案

コンビニやスーパーマーケットのお弁当やデザートを製造している中食企業へ向けて、調理用のお酒(清酒・みりん・ワイン・リキュールなど)を提案しています。その採用の決め手となるのは、中食企業のメニュー開発担当者に、メニューがより美味しくなり、かつコストを抑えられ、最終的に消費者に好まれるものを生み出せる商品をいかに提案するか。ワインなら「これだけのポリフェノールが含まれているので、お肉の酸化を抑制し臭みも消せます」、日本酒なら「肉の臭みを消すとともに旨みが増します」などと栄養学の知識を使って提案するとともに、コストパフォーマンスも考慮します。また、新規で調理用のお酒を使ってもらう際、中食企業に求められるのは、メーカーの工場の高度な衛生管理。場合によっては、私自身がメーカーの工場の衛生管理状況を改善し、中食企業の監査に合格できるよう導くこともあります。提案活動から採用までにはさまざまな苦労がありますが、実際に当社取り扱い商品を使ったメニューが製品化され店頭に並んだ時にはやりがいを感じます。

転機となった挑戦について
要望をつかみきれず空振りの日々
突破口は、相手を理解したうえでの提案だった

ある時、自社の惣菜部門に力を入れ、かつ全国に数多くの店舗を展開するスーパーマーケットチェーンを訪問する機会を得ました。しかし当初は既存の酒類調味料を変更する予定もないとのことで、私の提案にあまり興味を持ってもらえず……。それでも諦めずに訪問を重ねて、競合他社が提案しないような新しいものを探し、あらゆる角度からご提案を試みるも、先方の考え方や要望をつかみきれず、空振りの日々が続きました。突破口が開けたのは1年経ち、先方の要望や取り組みがわかるようになってきたタイミングで、主力商品のお惣菜のリニューアルの話が持ち上がり、再度ご提案の機会を得たことです。そこで清酒とみりんの役割を1本で果たし、またお肉を柔らかくするお酒を提案したところ採用が決定。新規のお取引開始となったことはもちろん、当社取り扱い商品を使用したお惣菜が店頭に並び、リニューアル前の倍の売上を達成できた時の喜びは忘れられません。同時に、相手を深く理解することで効果的な提案方法が見えてくる、その道筋を学びとることができました。

これまでの
キャリアを
振り返って

2017年
神奈川支店にて営業研修。先輩に付いて、酒販店、業務用酒販店、スーパー、ディスカウントストアなどさまざまな業態の得意先を回るなか、各得意先の経営者やバイヤーとの関係構築の仕方や、それぞれの得意先に合わせた提案の方法を学んだ。
2018年
広島支店へ異動し量販企業を中心に8チェーンを担当。そのなかで印象に残っているのは、当社PB商品を、酒類に力を入れている担当得意先70店舗に展開できたこと。得意先の売上に貢献しながら、自身もPB商品の売上で全社トップを獲得することができた。
2022年
東京へ異動し現部署に配属。コンビニやスーパーマーケットのお弁当やデザートを製造する中食企業を担当し、調理用のお酒を提案する。既存の得意先の問い合わせや要望に的確に応えるとともに、新規開拓にも力を入れている。
これからの目標について
調理用のお酒のプロとして、
中食企業に頼りにされる存在に

少子高齢化の進展とともに、残念ながら飲酒人口は減少傾向となっていますが、調理用のお酒としての販路はまだまだ広がる可能性を秘めています。共働き家庭が増えるなか中食業界は成長し続けており、競争環境も激化。そうしたなか、お酒の調味料は他社のメニューと差別化する鍵を握る原材料だと思うからです。そうした考えのもと、中食企業のメニュー開発担当者向けに、調理上のお酒の効果や、調理過程でお酒を入れる効果的なタイミングなどをレクチャーする講習会や勉強会を開催しています。くわえて、社内各支店の営業向けにも同様の勉強会を実施。営業一人ひとりが飲酒用のお酒だけでなく、調理用のお酒も扱えるようになることで、当社製品のさらなる拡販につなげることができます。当社の中食に向けての取り組みはまだ始まったばかり。今後も新規開拓に力を注ぎ、酒類調味料についても、いちばんに日酒販に頼りたいと思っていただけるような存在になりたいと思っています。

大きな可能性を秘める 中食企業への取り組み。 日酒販の新たな事業を担う責任と 醍醐味を、強く感じている。