Interview 04
社員インタビュー

最適な時期、量を見極め、 安全に洋酒を輸入する大きな責任

国際事業部 貿易課
課長 A.S
2010年入社/文学部卒

結婚式場でのアルバイトを通じ、料理とお酒のマリアージュについて、お客さまに説明する楽しさを実感したことから、酒類に関わる営業を志望。なかでも酒類卸で業界トップクラスであり、メーカー機能も併せ持つ日酒販に興味を持ち、最終的に面接で素の自分を受け入れてもらえたことが決め手で入社した。

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

現在の仕事内容について
貿易課の課長としてメンバーを束ね、
洋酒の輸入業務すべてを担う

課長として、輸入洋酒を仕入れ、配送する貿易課全体の運営に携わっています。海外からさまざまなプロセスを経て商品が到着し、通関を経て、安全に得意先へ配送するまでのすべてが責任範囲。そのなかで発生する、いかなるトラブルに対しても被害を最小限にすべく、スピーディに解決に導くのがミッションです。苦労は多いものの、解決に至る過程で海外・国内の物流や、商品に使用されている原材料や添加物の安全性に関して新しい学びがあることに面白さを感じています。また、長い付き合いとなる海外の取引先とともに、次の販売施策を模索するのも仕事の一つです。さらに、新しい生産者との取引が始まる際、輸入立上げを担うのも当課の仕事。生産者との価格・数量交渉から商品の品質・安全性の確認、輸入ルートの確立まで、多岐にわたる業務を通して最適な時期と量を見極め、安全に輸入できるように努めています。そうして、造り手である海外生産者が思いを込めた商品が、当社の流通網を経て、日本各地のお客さまの手に渡る。その瞬間にこそ、この仕事の醍醐味があります。

転機となった挑戦について
得意先の要望に応え、南イタリア産ワインを提案
そのプロセスで実感した仕事の奥深さ

入社8年目に国際事業部 貿易課に異動後、成長の転機となる経験をしました。発端は、スペイン産ワインを提供していた得意先の大手外食チェーンから、「イタリア産のオリジナルワインを扱いたい」というお話があったこと。そこで、価格は少し高くなるものの、味わいが深く、コンセプトも魅力的な南イタリアのワインを提案したところ、バイヤーの目指す方向性と合致し、導入が決まりました。しかし、本当に苦労したのはここから。安全性の基準を満たし、かつ、得意先が求める味わいのワインを提供するためには、南イタリアのワイナリーを視察し、ワインの検討を繰り返す必要がありました。また、輸入開始後も欠品が発生しないよう需給管理を行い、品質の安定も維持し続けなければなりません。そうした苦労が報われたのは、得意先が全国展開するさまざまな業態の店舗にこのワインが導入され、高い評価を得た時。やり切ったという達成感を感じるとともに、貿易課の仕事の面白さ、奥深さを肌で実感できた挑戦となりました。

これまでの
キャリアを
振り返って

2010年
首都圏を中心に展開する量販企業を担当する部署に配属され、スーパーおよびディスカウントスーパーをメインに担当。どうすれば売れるかを考え、いろいろな施策を繰り返し試すことで成果が出はじめた頃、仕事の面白さを実感。新規取引による大きな売上数字も達成し、自信を得た。
2017年
国際事業部 貿易課へ異動。初めて内勤業務に携わり、海外の生産者とのコミュニケーション、チームで業務に取り組むスキルを学ぶ。そんななか、日々発生するさまざまなトラブルを自身で判断して対処できるようになり、大きな手応えを感じる。
2022年
外食チェーン・業務用卸向け営業部署に異動。酒類だけでなく、砂糖、調味料などの加工食品チルドや冷凍品までさまざまな食品を扱い、当社のビジネスの幅広さ、可能性の大きさを知る。2024年に現部署に異動し、現在、貿易課課長を務める。
これからの目標について
日酒販のリソースを活かして、
洋酒に加え、食品の輸入代理店機能をつくりたい

外食チェーン・業務用卸向け営業部門に所属していた2年半、直前の貿易課時代に新規輸入に携わった南イタリア産ワインとともに、さまざまな食品を手がけていて驚いたのは、「予想以上に多様なビジネスが創造できるのだな」ということでした。たとえば、メーカーと協働して食品のオリジナル商品を開発したり、海外に魅力的な食品を見つけに行き、卸機能を発揮して得意先に提案したり。そうしたなか、ゆくゆくは貿易課で、洋酒に加えて、食品の輸入代理店としての機能をつくりたいと思うようになりました。まずは、会社として取り組みを検討している食品の輸入を成功させ、それを皮切りに事業として幅を広げていければと考えています。原材料や添加物など、食品には酒類とは違った難しさがあり、ハードルの高い挑戦ですが、ぜひ成し遂げたいですね。そのために、一人でも多くの社内メンバーを巻き込んで遂行していきたいと思います。

海外の造り手たちが 思いを込めた商品が、 日本各地のお客さまの元へ。 その瞬間、私たちの努力が実を結ぶ。