小売の現場から見た、 日酒販ならではの強み

さまざまな業態の小売の現場と向き合う営業担当は、得意先からどんなことを期待され、
また、そのなかで日酒販ならではの強みをどう発揮しているのか? 営業担当の生の声を集めてみました。

業態によって大きく異なる現場事情
スーパーからコンビニ、ドラッグストア、EC、業務用酒販店まで、各業態によって営業形態は大きく異なり、顧客ターゲットはもちろん、現場の課題感も異なります。そんななか、日酒販の営業担当は日々、それぞれの得意先からの期待に応える努力を重ねています。

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スーパー

食料品を中心に販売し、地域に暮らす人びとの毎日の食生活を支えている業態。主な顧客層は、それぞれのご家庭で食事づくりを担う方々です。

VOICE

昨今は飲酒量の減少や酒税改正など、たくさんの逆風が吹いています。そこで得意先の課題の一つになっているのは、いかに酒類の売上向上を図るか。そんななか、日酒販は酒類に強い卸として、その時々にコミットした商材提案や売場提案が求められています。

日本酒・焼酎の売場の質向上のためには、新たな銘柄のお酒を置くことも施策の一つですが、交渉を重ね、蔵元さまにも販売方針をご理解いただいたうえで取り扱いをさせていただけることになるケースも。そのため、「和酒」に強い日酒販には、新たな銘柄の新規開拓が大きく期待されています。

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コンビニ

早朝から深夜、あるいは24時間営業で、日用の食料、雑貨などを販売する小型スーパー。自社で開発したオリジナル商品(PB商品)を多く取り扱うのも特徴の一つ。

VOICE

私の得意先は「和酒の日酒販」という認識を強く持っていただいており、多くの和酒メーカーの販売施策について任されています。そのなかでも、各地方の地酒のお取引が多いのも日酒販の強み。こうしたネットワークを活用した最適な商品提案で、和酒の売上を高めることを期待されていると感じています。

コンビニはPB商品に力を入れている場合が多いため、独自性の高い新たな商品を開発することが求められています。そのため、期待されているのは、日酒販とつながりのあるメーカーさまと得意先をつなげること。実際、メーカーさまの工場見学のアテンドなどを積極的に行っており、得意先からは「とても勉強になってありがたい」というお言葉をいただくこともあります。

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ドラッグストア

一般用医薬品を中心に健康・美容に関する商品や、日用品・飲料・食品などをセルフサービスで短時間に購入できるようにした業態であり、主な顧客層は20〜40代の女性。全国的に店舗を増やしていることが特徴です。

VOICE

顧客層には若い方や女性が多いため、そうした視点からの提案、“目新しい”商品・売場提案が日酒販に求められていると感じています。

全国に展開する物流網に大きな期待をされています。日酒販がすべての配送を担うケースもあり、日酒販の物流網の強さは大きな信頼獲得につながっていると感じます。

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EC

物理的な実店舗を持たず、全国、あるいは全世界に対して商品やサービスを提供できる業態。棚に限りのある実店舗と異なり、無限に商品を出せるのが大きな特徴です。

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まだECに出ていない商品や、輸入を開始したばかりの商品などのサイト掲載が非常に重要です。そして、酒業界に強い日酒販だからこそできる食品の発掘や強化が期待されていると感じています。

不特定多数の消費者に対して、得意先のECサイトに掲載されている商品の魅力を訴求するためには、実店舗では体験できないプレミア感が必要。そのため日酒販でオリジナル商品の開発を行ったり、オリジナルアソートセットの提案を期待されています。

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業務用酒販店

主に居酒屋やレストラン、バーなどの、多種多様な業種の飲食店に酒類を卸す業態。顧客のさまざまなニーズに対応する、取り扱い商品の幅広さが特徴。

VOICE

日酒販には、自社で輸入をしている洋酒が多くあります。そのため、お届けする際の発注単位で小回りが利きやすいことが特徴として挙げられますが、この点については大きな利点として感じていただいています。

自社で大きな物流センターを運営しているため、取り扱い可能なアイテム数の多さが重宝がられていると感じています。

メーカーにとらわれない、豊富な取り扱いの中からの商品提案が求められているため、特約が多い日酒販には大きな期待が寄せられていると感じています。また、当社独自の取り組みとして高評価されているのは、ワインなどの自社輸入商品において、得意先の顧客である飲食店さまにも訪問させていただき、視察を行っていること。得意先と顧客の関係性強化に向けて、貢献できるよう活動しています。

業態それぞれの課題や
ニーズに寄り添いながら、
その期待に一つずつ、
確実に応えていく――。