日酒販は、多くのメーカーとともに、いかに知恵を絞り、ビジネス創造に取り組んでいるのか?
倶楽部「蔵」の取り組みを元に、さまざまな事例を紹介します。
ケーススタディで知る、 メーカーとのビジネス創造

- 倶楽部「蔵」と日酒販の関係
- 倶楽部「蔵」は、日本各地の銘酒の魅力をより多くの方々に紹介すべく、全国から集まった12の蔵元の取り組み。北は北海道から南は香川県までの各地の蔵元が互いに高め合い、酒造りに磨きをかけています。その使命は、地方清酒(地酒)を、「長きにわたり受け継がれてきた伝統」と「個性豊かな各地の文化」に育まれた“日本の財産”とも呼ぶべき存在と捉え、広く市場に紹介し、さらに発展させていくこと。日酒販は、倶楽部「蔵」の12の蔵元と同じ立ち位置で、同組織が行う活動に参加し、“地酒”という“日本の財産”を未来へと伝えています。

CASE STUDY 01
季節ごとの商品のセットアップ企画提案や、販促キャンペーンの実施
倶楽部「蔵」が最も力を入れているのは、春夏秋冬の旬に合わせた季節のお酒をご提案する取り組みです。年4回、12の蔵元が統一されたコンセプトで、それぞれの季節に合った商品を開発。その商品の受注、販売をすべて日酒販が行うことで活動をサポートし、さらに、販売の現場からの声を各蔵にフィードバックすることで、より消費者の望む商品の開発につなげています。また同時に、その季節に訴求すべき純米酒を12蔵のセットアップ企画で提案し、さまざまな販促キャンペーンを実施しています。倶楽部「蔵」がプロデュースする旬の酒は、どれもが蔵元と日酒販が試行錯誤を重ね、それぞれの造り手の熱い思いを表現した、逸品ばかり。蔵元や地域の枠を超えたさまざまな地酒、四季折々の味わいや飲み方の提案など、新たな日本酒の楽しみ方を消費者に発信できる、そんな魅力あるセットアップ企画を、さまざまな業態のお客さまに活用していただくことで、日本各地の銘酒を盛り上げています。
- 春の酒
- 夏の酒
- 秋の酒
- 冬の酒
CASE STUDY 02
総合展示会を開催し、多くの関係者同士をつなぐ
日酒販は年1回、「生産者」「日酒販」「小売店などの得意先」の三者が直接顔を合わせ、商品を手に取り、商品や市場について情報交換を行う絶好の機会となる、「総合展示会」を開催。毎回、数百社の酒類・食品メーカーに出展していただくなか、その一つとして、倶楽部「蔵」もブースを設けています。そこには12蔵すべての商品が並べられ、試飲も可能。各蔵の担当者が商品提案はもちろん、飲み方や、お酒と料理を組み合わせるペアリングの提案を通じて、日本酒の啓蒙を行います。総合展示会には、日本酒以外のカテゴリーを担当する酒のバイヤーの方も多数ご来場されます。そうした方々に向けて、さまざまな趣向を凝らした提案を行い、日本酒の新たな魅力を発見してもらうのも一つの目的です。小売店や飲食店などのお客さまにとっては、全国12蔵の商品の情報がまとめて得られるメリットがあり、一方、蔵元にとっては、一度に数多くの小売店・飲食店などのお客さまと商談できる好機会に。実際に展示会開催後、バイヤーとの商談が進み、大きなビジネスにつながった例も枚挙にいとまがありません。
CASE STUDY 03
社内セミナーを実施し、日本酒への深い理解を醸成
日酒販では年4回、季節ごとに発売される、倶楽部「蔵」の新商品紹介をメインとした社内セミナーを実施しています。その目的は二つあり、一つは、全国の営業担当に、倶楽部「蔵」の理念はもちろん、商品そのものの魅力やその販売戦略の意図を浸透させ、日本酒に対する感性や意識を高めてもらうこと。もう一つの目的は、各蔵の担当者と、日酒販の営業担当をつなぐことです。実際に会って話すことで、日酒販の営業担当は、各蔵の思いを知ることができ、また、各蔵の担当者に商品に関するさまざまな質問を行ったり、試飲の仕方や味わいの表現を学ぶことで、日本酒への理解を深めることができます。一方、各蔵の担当者にとっては、数多くの小売店・飲食店などのお客さまを持つ日酒販の営業担当との出会いが、個別の商談につなげていく好機会になっています。各蔵の担当と、日酒販の営業担当のつながりを継続的に強化することが、日本各地の銘酒を拡販する一つの契機になる。そう考えています。
酒の造り手の思いを、
いかに消費者に届けるか。
そこにかける情熱こそが、
ビジネス創造の源に。