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末廣酒造(株)酒蔵研修

2016年2月4日~2月6日営業職男性

  • 所属部署は研修時のものです。

世界に誇る日本の酒~伝統と革新が融合する現代の酒造りを体感~

福島県会津若松市にある末廣酒造(株)にて、2泊3日の研修を体験しました。
末廣酒造(株)は山廃の元祖として全国的にも有名ですが、近年では日本経済新聞社の「訪ねて楽しい日本酒の蔵元」全国ランキング一位を獲得するなど、注目度の高い蔵元様でもあります。

現在の末廣酒造(株)には、昔ながらの手造りでお酒を醸す「嘉永蔵」と、近代的な製造機器を備える「博士蔵」があります。生産石数のほぼ全てが博士蔵での製造となりますが、嘉永蔵のような全て手造りでお酒を製造している蔵は、全国的に見ても少なく、大変希少です。

創業時の面影を残す「嘉永蔵」

1日目の博士蔵での研修では見学が中心でしたが、洗米機・連続蒸し米機・仕込みタンク等ほぼ全てがコンピュータで管理されていることを目にすることが出来ました。
機械管理の良い点としては、一定した酒質を毎年維持出来ることです。

また、大量生産というと聞こえは良くありませんが、大量にお酒を製造している裏では、作業時間の何倍もの時間をかけて洗浄を行う必要があります。
毎日欠かさず洗浄を行わないと雑菌(火落ち菌)が付着し、全てのタンクにまで悪い影響が及ぶことになります。
機械化と呼ばれる裏では、人の手が必要であるということを知りました。

機器の洗浄も重要な作業のひとつ
首掛け作業

2、3日目の嘉永蔵での研修では、洗米・蒸し・仕込み・絞りまでの一連の工程を学びました。
厳密な時間と温度管理は杜氏の判断によるもので、「手造り」という点を強く感じとることが出来ました。手造りの良い点としては、出来具合により、より美味しいお酒が出来る可能性があることです。

上槽前の醪
洗米作業
仕込み

今回の研修を通じて、日本酒は並行複発酵で醸される稀有なお酒であり、日本が世界に高く誇るべき存在であると再認識しました。
若者のお酒離れが進む現代では特に劣勢に立たされている日本酒ですが、これからは販売者である我々が、改めて日本酒の素晴らしさを発信していかなければならないと強く感じました。